「三夜待、さんやまち」

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「三夜待、さんやまち」

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■所在地佐賀市嘉瀬町
■登録ID90

さんやまちとは、本来、神のそばに居て共に夜を明かすことである。それが月の出を待って、神のそばにいると変化していった。県下では、江戸中期以降に、刻像塔が多く建てられている。刻まれた文字は、二十三夜・勢至菩薩・月読尊などである。月齢の二十三夜を「忌み籠りの日」と定め、講員が集まって飲食しながら月の出を待って月を拝む集団のことで、二十三夜に集まる講のことを「さんやまち」といった。今では「さんやまち」は、単に仲間同士が定期的に集まり、当番の家を順番に回って飲食する親睦会的な機会と考えられて、主に男子の行事として伝承されていた。それが女性尊重の世代になるや、主人も奥さんも子供も家族ぐるみの親睦会化し、行事も食事会、旅行、花見と変って来た。親睦会を三夜待と言うようになった。

出典:嘉瀬津よもやま話(P.26)