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西原古墳出土石製表飾遺物 一個
重要文化財
西原古墳は脊振山系南麓の低丘陵上に築造された、横穴式石室をもつ全長約60メートルの前方後円墳である。 ここからは「石人・石馬」といわれている石製表飾遺物が出土しており、県内では唯一現存するものである。造営時期は、埴輪などから5世紀後半ごろと推定される。 この石製品は、基部を欠き、中央部には個人の庭石に使われていた際に開けられた二次的な孔が施されている。 残存長77センチメートル、最大幅46センチメートル、最大厚13センチメートルである。中央部には横帯を持ち、上部先端は両角とも欠損している。翳(さしば)・盾(たて)・靫(ゆき)のいずれかをあらわしたものである。 いわゆる石人・石馬は、古墳時代中期から後期にかけて北・中九州を中心に分布するものである。西原古墳のものは、その中でも初期の段階に属するものであり、地理的には最も西側で確認されたものである。
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仏具類 戒体箱 一合 説相箱 二口 如意 一柄
重要文化財
密教の儀式の際、法具を入れる名称の法具箱は正式には戒体箱(かいたいばこ)といい、また説相箱は居箱(すえはこ)と香爐箱(こうろばこ)のことをいっている。 戒体箱は戒文その他を納める法具で、居箱は次第・三衣などの法具を納め、香爐箱は柄香爐(えこうろ)をおく箱である。儀式の際、居箱は左の脇机に、香爐箱は右の脇机においた。 実相院に伝わるこれらの箱は、3合とも類似した構造で戒体箱は木箱の外側に金銅板を張り、縁は金銅の細板で縁取りし鋲止めしている。側面は輪宝羯摩(りんぽうかつま)などの金鋼製の金具を配し、中央に蓮実(はすのみ)形の鐶座(かんざ)をしつらえ丸鐶を通している。横37.0センチメートル、縦15.5センチメートル、総高16.0センチメートルで、蓋は上面に3個の輪宝と羯摩の飾り金具を配し、側面に金剛杵(こんごうしょ)の飾り金具がおかれている。 居箱・香爐箱は同大同構造で、飾り金具は戒体箱と同一であるが、横幅が広いため、床脚の格座間が横二区縦三区となっている。横36.0センチメートル、縦29.0センチメートル、高さ12.5センチメートルで蓋はない。 縁取板に「圓政寺・寶快代、天文元 三月日 重俊施 國嶋作」と線刻されており、中世末期のすぐれた工芸品として、その価値が高い。