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横目橋
橋は材木町と水ヶ江町の間の裏十間川に架けられている。ここは佐賀城の外堀で川の西側が水ヶ江の武士の町、東側の材木町、紺屋町の名が示すように町人の町である。この橋を渡る時、いつも職業の違いで対立意識をしていたことから、お互いが敬遠して「じろり」と見つめあっていたことから、いつしかその名がつけられたといわれている。この周辺は明治の中頃まで舟が行き来をし、物資の集散地として栄えていた。この川筋の橋の横に「えびす像」が祀られている。往昔のえびす祭りは正月、5月、7月、9月の年4回行われ特に7月の祭りは川に舟舞台を設け踊りや、余興が行われていたという。いずれにせよこのえびす信仰は橋を渡る人を守護し安全を祈願したようである。近年十間堀川周辺は整備され、往時の面影に映し、風情がただよっている。
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地蔵祭り
地蔵様は仏教にいう菩薩の1つで、わが国では観音様とならんで民間に根強く信仰されている。仏教では、釈迦の涅槃の後弥勒の登場までの、無仏の世界を救ったと説かれている。六道(天上・人間・修羅・地獄・餓鬼・畜生)のいずれにも現われるということから六地蔵の考えもうまれた。とりわけ地獄では亡者にかわって苦しみを受けてくれるという。この世とあの世との境にあって、冥途におもむく者を救ってくれるという面がひろく受け入れられた。 地蔵が人々の苦しみを救ってくれるという信仰は、地蔵に現世の利益を求める風潮をうみだした。とげぬき地蔵・夜泣き地蔵・延命地蔵など、祈願の内容に応じた名を持つ地蔵が非常に多い。 三瀬村でもあちこちに六地蔵その他をまつってあるが、山中部落の脚気地蔵が最も有名である。脚気という病気は、医学の発達しない時代には、原因のはっきりしない難病で、死にいたるものが多かったので、祈願に詣でる人も絶えなかったといわれている。今でも毎月24日が霊験あらたかな日として、県内外から詣でる人もあるという。 ここの地蔵祭りは毎年7月24日、山中部落の主催で行なわれる。この日は「そうめん流し」などの余儀もあり、村内外からの参詣者も多い。