慶誾寺銅造地蔵菩薩立像
慶誾寺銅造地蔵菩薩立像
■所在地佐賀市本庄町大字鹿子27
■年代近世
■登録ID785
本体は一鋳造り、台座に差し込んで鉄釘2か所で留める。台座は前後合せ型。本体右袖の下方に型持の銅釘を2か所確認できる。体内に薄く中型土(なかごつち)が残り、像表側は灰色、芯側は肌色を呈す。頭部内の中型土(なかごつち)は一部除去されている。錫杖柱は右手を通し、台座の穴に差し込む。錫杖頭は銅板切抜、錫杖柱は鉄製。頭光は肩に鋲3点で留める。頭光は界線を二重に陰刻し、左右と頂に計三つの宝珠を毛彫で陰刻する。台座敷き茄子部には亀甲文を、正面には鼎文を陽鋳で表現する。
像高49.0cm 頭頂〜顎11.2cm 面幅8.2cm 面奥15.5cm
肩張15.5cm 肘張16.5cm 裾張17.0cm 胸厚8.0cm
腹厚8.5cm 頭光径24.5cm 台座高11.7cm
陰刻銘(像背面部)
「鹿子村慶誾寺廿三代大翁良朝 一棹證源庵主 為 両親菩提 瑞琳浄光信女 享和元年(1801)九月吉日」
陰刻銘(台座背面部)
「谷口弥右ヱ門作」
出典:ワークショップ中野和彦氏寄稿