東光寺

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■所在地佐賀市本庄町大字本庄868
■登録ID764

曹洞宗、瑠璃山東光寺は鍋島清房(直茂の父)が、本庄村の千本松の館に在住の際、薬師如来及び、日月両天子の十二神を安置した観音堂を建立して、高傳寺の亀雲厖鑑和尚を招いて開山とし、毎年年始に参詣、祈祷祭を執行した。以来直茂、勝茂、忠直、光茂、綱茂の各藩主の崇敬が厚く、直茂の時代に新たに、薬師堂及び厨子1基を建造した。
元和3年(1617)に至り、天林院(直茂の息女)、福壽院(多久長門守室)、長壽院(諫早石見守室)によって堂宇の改築をなし、前に直茂が造営した薬師の棟札は厨子の中に納め、以来秘仏として、今日まで伝わり、これを開帳したことがないと言う。
しかし改築された堂宇も、その後年を経て敗頽するに至り、宝永4年(1707)初めて仏殿に改修される(この時より東光寺と改称される)。当時の住職は第11世玄栄和尚を中興の開山とした。かくして文久年中(1861~1863)寺務の隆昌に伴い、堂宇が狭小になり、境内の拡張と本堂庫裏の改築をした。

東光寺には鍋島平左衛門(清久、利叟、直茂の祖父)が歳暮、年始には御祈祷を頼まれていたと『葉隠』に述べられている。

出典:かたりべの里本荘西分P.77 本荘の歴史P.30

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