増田遺跡甕棺墓出土多鈕細文鏡 一面(附) 甕棺 一基(二箇)

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増田遺跡甕棺墓出土多鈕細文鏡 一面(附) 甕棺 一基(二箇)

  • 増田遺跡甕棺墓出土多鈕細文鏡 一面(附) 甕棺 一基(二箇)

■所在地佐賀市本庄町本庄 佐賀市文化財資料館
■文化財指定状況佐賀県 重要文化財
■文化財指定日平成13年2月28日
■登録ID5287

増田遺跡は、佐賀市の北西部に位置し、標高8メートル前後の洪積台地上に立地する。現在までの発掘調査で、弥生時代から室町時代までの複合遺跡であることがわかっている。中でも弥生時代の遺構が中心をなし、すでに500基以上の甕棺墓と58基の木棺墓等が確認されている。弥生時代は大規模な墓地であり、時期的には弥生時代前期末から中期前半を中心とするものである。
多鈕細文鏡が出土した甕棺は、中規模の合せ口棺で、上甕は器高45センチメートル、口径35センチメートル程度、下甕は器高65センチメートル、口径45センチメートル程度の大きさである。鏡は割れた状況で、下甕中央の底面付近で検出した。残存状況は7割程度。3箇所に鈕を有する青銅製の舶載鏡で、直径9センチメートル、縁幅1.2センチメートルで、弥生時代中期初頭の所産である。
増田遺跡周辺では、多鈕細文鏡の外に細型銅剣、銅戈鋳型、さらに朝鮮系無紋土器が多く出土しており、朝鮮半島との係わり合いが深いところである。有明海を介して佐賀平野に、大陸文化がいち早く流入したことを証明する上で重要な地域である。