丸山遺跡一・二・六・七号墳石室 四基及び出土遺物 一括

  1. 指定文化財
  2. 佐賀県
  3. 検索結果
  4. 丸山遺跡一・二・六・七号墳石室 四基及び出土遺物 一括

丸山遺跡一・二・六・七号墳石室 四基及び出土遺物 一括

  • 丸山遺跡一・二・六・七号墳石室 四基及び出土遺物 一括
  • 丸山遺跡一・二・六・七号墳石室 四基及び出土遺物 一括
  • 丸山遺跡一・二・六・七号墳石室 四基及び出土遺物 一括

■所在地(石室)佐賀市金立町大字金立 (遺物)佐賀市城内一丁目 佐賀県立博物館
■文化財指定状況佐賀県 重要文化財
■文化財指定日昭和59年3月21日
■登録ID5283

久保泉丸山遺跡は、縄文時代晩期~弥生時代前期の118基の支石墓をはじめとする墳墓群と、5~6世紀の12基の古墳群が小さな台地上にまとまって存在していた複合遺跡である。遺跡そのものは、佐賀市久保泉町川久保に位置していたが長崎自動車道建設のため、昭和57年(1982)1月~58年(1983)3月にかけて移設工事が実施された。
1・2・6・7号石室は、そっくり切り取って移設されたもので、1・6・7号墳が竪穴(たてあな)式石室、2号墳が横穴式石室である。竪穴式石室で最も規模の大きい1号墳は長さ1.87メートル、幅0.73メートル、高さ0.76メートルである。2号墳石室は全長3.36メートル、玄室の長さ2.05メートル、幅2.02メートルの平面方形で、短い前庭側壁がつく初期横穴式石室である。玄室(げんしつ)の右側壁に沿って板石が立てられ、幅約0.6メートルの屍床(ししょう)が設けられている。出土遺物は1号墳が石室内から鉄剣2口・刀子(とうす)1点、2号墳が石室内から鉄剣3口・鉄矛(ほこ)1点・刀子1点・カン子形鉄器1点・鉄斧(てっぷ)2点・釶(やりがんな)1点・鉄鎌2点・鉄釧(くしろ)・勾玉(まがたま)7点・管玉24点・小玉499点・琴柱(ことじ)形石製品4点・砥石1点、6号墳が石室内から刀子1点を出土している。久保泉丸山遺跡古墳群の石室及び一連の出土遺物は、5~6世紀の佐賀平野の発達した古墳文化を代表する質の高さをもち、また移設された石室は野外博物館的施設として歴史教育の面からも大きな成果をあげている。