太刀 来國光の朱銘あり 一口

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太刀 来國光の朱銘あり 一口

  • 太刀 来國光の朱銘あり 一口

■所在地佐賀市城内一丁目 佐賀県立博物館(鍋島報效会)
■文化財指定状況佐賀県 重要文化財
■文化財指定日昭和59年3月21日
■登録ID5272

来(らい)派は国行(くにゆき)を祖として鎌倉時代中期から南北朝にかけて栄えた山城国の刀工で、國光は来派3代目来國俊(くにとし)の子あるいは門人といわれ、鎌倉末期から南北朝初期にかけて同派を代表する刀工である。国で指定を受けている刀剣では一番数が多い。
この太刀は鎌倉末期の典型的な優品で、実戦向きの豪壮な姿と格調の高さをうかがうことができる。佐賀4代藩主鍋島吉茂(よししげ)の佩刀(はいとう)といわれる。
 法量:長さ71.6センチメートル。
 反り:2.2センチメートル。
 形状:鎬造(しのぎつくり)・庵棟(いおりむね)、中反り高く身幅がある。
 鍛:小板目よくつみ梨子地(なしじ)風、地沸細かにつき総体に白気映(しろけうつ)りが現れる。
 刃文:直刃調の小丸にわずかに返る。
 中心:摺上、鑢(やすり)目にわずかに勝手下り、目釘穴2個。わずかに栗尻、指表に朱で「来國光」。
(写真:鍋島報效会提供)