金立神社上宮

金立神社上宮

  • 金立神社上宮

■所在地佐賀市金立町大字金立 金立神社
■文化財指定状況佐賀市 史跡
■文化財指定日昭和48年2月11日
■登録ID5237

金立神社は、平安時代の貞観2年(860)に従五位下を授けられたことが正史に見える由緒の古い金立神を奉祀する神社であって、鎌倉時代には社領10町歩を保有し、江戸時代には雨乞いに霊験のある神として、佐賀藩主をはじめ広く人びとに崇敬されていた神社である。
祭神は、保食神(うけもちのかみ)・罔象売女命(みずほめのみこと)・秦の徐福の3神である。
「湧出御宝石」と称される巨石や巨木などの自然物を神の依代(よりしろ)として崇敬した神社形態が整う以前の古い祭祀の名残りをとどめる県内では例の少ない信仰史上極めて価値の高い祭祀遺跡である。
また、一間社流造りの神殿や入母屋造りの拝殿は、その造立年代は新しいにしても県内では類例のない大規模の石殿として、石材工芸史上注目すべき価値を有している。