御位牌所 一宇 附一、木造阿弥陀如来坐像一躯 二、御位牌二〇二霊分

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御位牌所 一宇 附一、木造阿弥陀如来坐像一躯 二、御位牌二〇二霊分

  • 御位牌所 一宇 附一、木造阿弥陀如来坐像一躯 二、御位牌二〇二霊分

■所在地佐賀市本庄町大字本庄 高伝寺
■文化財指定状況佐賀市 重要文化財
■文化財指定日昭和49年2月11日
■登録ID5148

高伝寺は天文21年(1552)に鍋島清房によって建立され、鍋島家の菩提寺となって歴代藩主に尊崇された。明治初年鍋島家先祖と龍造寺家の墳墓を当寺に集め合祀した。
御位牌所は明治29年(1896)の建立である。本堂の北にあって南面し、土蔵造で腰を海鼠(なまこ)壁とし軒も塗籠めである。内部は北側一面に位牌壇をつくり、中央に阿弥陀如来座像を祀り左右に鍋島家と龍造寺家の位牌を安置する。
外観は唐風な花頭窓と唐戸そしてギリシャ風の柱に支えられ、屋根は破風造りの向拝である。鎌倉時代に移入された唐風様式が時代と共に和風と完全にとけあった独自な折衷模様を取り入れたものである。和唐洋折衷の時代相を現した好建築で明治建築を知る上で貴重なものである。
御位牌所の中央に安置されている阿弥陀如来坐像は佐賀藩2代藩主鍋島光茂の寄進によるものである。像高1.45メートルの上品上生((じょうぼんじょうしょう)(定印)の印を結ぶ寄木造りの木造で金箔の堂々たるものであってその価値が高い。
御位牌は、鍋島、龍造寺両家の202霊が奉安されている。最大のものは総高1.34メートルの堂々たるものであって、彫物や彩色などが華麗に施されていて、近世における工芸品としてその価値が高い。