ウーマツイ

ウーマツイ

■所在地佐賀市富士町
■登録ID2809

 12月にはいると、各集落では収穫も終わり1年間無事に過ごせたということで、子どもから年寄りまで村中総出のウーマツイ(大祭り)が行われる。料理にダイコンを主に使うことからジャーコンマツイ(大根祭り)というが、赤飯や混ぜ飯に無塩のイワシのご馳走がでる。数日に渡って行われ、祭り当番を引き継ぐ、通渡しの儀式も行われる。
 湯の原 12月25日に天満宮の祭りが行われる。現在は湯の原全体で行うが、以前は古賀単位で行っていた。「イワシの頭もう焼けた。セッカン(赤飯)きいに(食べに)きてくんしゃい」と振れていた。
 栗並 馬場古賀では12月16日より3日間にわたり七郎さんの大祭りをする。大根が主となる料理をつくり1日中飲食をしていた。大根包丁という来年の豊作を占う儀式がある。指名された人が茶碗いっぱいのドブロクを飲み、2本の大根の皮をむき、それぞれ3つと5つ、5つと7つの角切り大根をつくり、お謡に合わせて上にあげてひっくり返し大根を受けとめる。多く受けとめれば豊作という。

出典:富士町史下p.538〜p.539