城井樋大師堂

城井樋大師堂

  • 城井樋大師堂
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■所在地佐賀市若楠3丁目(城井樋)
■年代現代
■登録ID1840

 ご本尊は、昭和45年3月本堂を改築された際に、むさ苦しい屋内に置いておくのは忍びないと、地区住人で熱心な信者であった、古賀五郎夫妻が自己資金で屋外の台座に安置(移)された。
 本堂には、お大師さんの掛け軸が掛けてあり、普段は入り口の引き戸は施錠が掛けてある。
 本堂前の西方に、幅2m位の見事な巨大な1枚の自然石の上に、外の3体の石像物と共に東向き(道路側を向いて)に整然と並んで安置されている。
 大師像は、向かって左(南方)から2番目に安置してあり、台座の自然石の裏面(西側)には、「昭和45年3月建立 玉石垣寄附者 古賀五郎 妻 フサエ」と記されている。
 また、ご本尊の前に、身の丈1.3m位ある見事な1対の石燈籠が設置されていて、この石燈籠には、「献灯 昭和63年6月20日 古賀五郎・フサエ」と記されている。
 お堂近くにお住まいの古賀氏は、この大師堂に纏わる話を、母から聞かれていて、自分が嫁入りした戦後間もない頃までは、大師堂に春秋の彼岸頃には大勢のお参り、巡礼者があり、地区民あげてお接待に当たっていた。また、年間を通じて、花を手向け、月に1回は、本堂と周辺の清掃を行い、それは大切にしていたが、今はそうした風習も廃れてしまった。
 母からは「このお大師さんは、おじいさんが新村からいのうて持ってこられた」「お大師さんには、大抵守ってもらったから大切にせんといかん」と言われていたとのこと。

出典:現地確認 隣家の古賀氏確認

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