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[指定文化財][佐賀市][高木瀬校区]は2件登録されています。
指定文化財 佐賀市 高木瀬校区
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高木八幡ねじり浮立
重要無形民俗文化財
「ねじり浮立は」、以前は11月15目の高木八幡宮秋祭り(お供日)に奉納されていたが、現在は11月中旬の日曜日に実施している。構成は、天衝舞・大太鼓・鉦・モリャーシ(締太鼓)・笛・お謡いなどからなり、鉦打ち・モリャーシがそれぞれ2列になって笛に合わせて「道行」で神前まで進み、神前で舞う祓え=本囃子と「エイヤー」と「まくり」が奉納される。天衝舞は大太鼓や笛に合わせて勇壮に舞う。 この浮立の呼称は、青壮年男子が掛け声とともに、上体をねじらせて鉦を打ち、モリャーシの子どもたちも鉦打ちと同様の所作をして小鼓を打つことから「ねじり浮立」と呼ばれるようになった。また、鉦打ち・モリャーシともに頭の上に「旗さし」を立て、女物の衣装・稚児衣装をまとうところは、勇壮な中にも派手さの混じった舞囃子である。 高木八幡ねじり浮立は、佐賀平野に広く分布する玄蕃一流浮立(天衝舞浮立)で、ねじり浮立という名称の特徴をよく伝えている。高木瀬地区では唯一の浮立であり、貴重である。
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石造六地蔵六観音像 一基
重要文化財
坪の上天満宮の石造六地蔵六観音像は、現地表面からの総高2メートル、屋根は緩やかな勾配をもった波形で、中台には蓮華文が刻出されていて、全体の構造は均整がよくとれていて安定感があり、尊像は優美であって工芸品としてもすぐれている。また破損は中台、尊像などの一部にわずかばかり認められるのみで、ほぼ完構に近く保存は良好である。 この石像の特色は、尊像が12体彫られていることで、下段に六道の衆生を救済するという6体の地蔵像が蓮座上に配され、上段に更に6体の観音像が蓮台上に刻まれている。この上段の観音像は、下段の地蔵尊に比べると小像であるばかりでなく、6体とも合掌印を結ぶ垂髪の同じ像容に彫られていて、個性に乏しく簡略化された表現となっている。 竿石には、 伏冀現世安穏後生善処 欽奉彫刻観音地蔵二六尊像 永正十五戌寅………十日 と刻まれていて、この石像が県内の六地蔵としては、永正15年(1518)という比較的に古い時期に属するものであることが判明する。 室町時代には地蔵信仰が最も盛んであったことは遺物の上から知ることができ、この石像は地蔵信仰とともに観音信仰も盛んであったことを明らかにする資料の一つとして特に注目に値いする。