「八龍さんを訪ねて」

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■所在地佐賀市嘉瀬町
■年代中世
■登録ID84

八龍さんは、鍋島の岸川部落にあって創始は、1500〜1600年前に建立されている。現在の八龍さんは、何回目かの建て替えされたもの。有明海の干潟が陸地化に進んでいる時、嘉瀬川の増水した乱流は、堤防もなかったので、住家・家畜・田畑・家族までも流失し、住人は恐怖の的だった。
八龍さんの龍の字は、川の流れのことで、乱流は、水の神が怒っているとした。怒りを鎮めるため社を造り、お供物をした。この八龍さんは、自然造成の佐賀平野にとっては、一番始めに建てられた神社である。社の入り口には、山門や継目なしの石の鳥居、本殿前の左側だけに彫刻なしの岩石だけの狛犬さん。裏手には、昔の建物に使われた大きな紋入りの鬼瓦が三個あった。
境内には、歩道や駐車場また花畑と、ふれあい公園化の工事中だった。側の川で、オタマジャクシの群を見つけ心を洗われた。

出典:嘉瀬津よもやま話(P.11)