別れの松

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■所在地佐賀市嘉瀬町大字中原(元町)
■登録ID67

 藩政時代処刑される人が最後に家族と別れを惜しんだ場所に植えられていた松で現在は第三代目が植樹されている。
 佐賀城下の西端・高橋を渡って扇町を西に過ぎて、嘉瀬元町に少し寄ったところに1本の松が植えられていた。現在は、造園業者の敷地の一隅に植えられている。藩政時代、嘉瀬川沿いに刑場があった頃には、刑場に引かれる罪人がここで見送りの肉親の者や知人と永遠の別れを告げねばならなかった。早朝、白衣蓆駕で獄舎を出された罪人は、見送りの者と水盃を汲み交わすことが許されたそうである。そこで別れの松と呼ばれている。

出典:嘉瀬町史 (P.114)

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