アサザ

アサザ

■所在地佐賀市嘉瀬町
■登録ID55

 ミツガシワ科の多年生水草で、根茎は水底の泥中を長くはい、太く長い茎を水面に出す。葉は卵形又は円形で直径5~10cm。やや厚く縁には波形の鋸歯がある。表面は緑色で光沢があり、裏面は紫褐色。花は鮮かな黄色で5つに深く裂け、花弁の縁は糸状になっている。
六月から七月にかけて水上に抽出し、午前中に開花し午後はしぼむ。久保田町、三日月町、千代田町、鹿島市の堀や流れのゆるやかな川に群生する。佐賀市では嘉瀬町の荻野、東原、嘉瀬津、元町の堀に生育している。
全国的に少ないので、環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定され、佐賀県では準絶滅危惧種に挙げられている。河川改修や圃場整備により減少したが、最近では徐々に増加している。除草剤の被害も時折見かけられる。

出典:嘉瀬町史 (P.171)