刀 一口 銘肥前國住藤原忠廣 寛永七年八月吉日

  1. 指定文化財
  2. 佐賀県
  3. 検索結果
  4. 刀 一口 銘肥前國住藤原忠廣 寛永七年八月吉日

刀 一口 銘肥前國住藤原忠廣 寛永七年八月吉日

  • 刀 一口 銘肥前國住藤原忠廣 寛永七年八月吉日

■所在地佐賀市城内一丁目 佐賀県立博物館(鍋島報效会)
■文化財指定状況佐賀県 重要文化財
■文化財指定日昭和48年4月23日
■登録ID5273

忠吉(ただよし)は元亀3年(1572)龍造寺家の抱工橋本道弘の子として生まれ、慶長元年(1596)上洛、埋忠明寿(うめただみょうじゅ)に学び同3年(1598)帰郷して佐賀藩の抱工となり、城下の長瀬町に住む。元和10年(1624)再び上洛し武蔵大掾を受領、名を忠廣(ただひろ)と改め姓を藤原とする。「肥前国忠吉」の初代である。寛永9年(1632)60才で没した。
法量:長さ75.6センチメートル。
反り 1.2センチメートル。
形状:鎬造(しのぎつく)り、庵棟(いおりむね)。
鍛(きたえ):小杢目肌(こもくめはだ)がよくつんでいる。
刃文:広直刃で匂は深い。
帽子:二重がかりで小丸に返り沸えづいてにぎやかである。
中心(なかご):鑢(やすり)目切り、目釘穴が1個、尻剣形(しりけんぎょう)となる。
 寛永7年(1630)8月吉日の銘があって、忠吉晩年の円熟した作風がうかがわれる。
この刀は、佐賀初代藩主鍋島勝茂の佩刀(はいとう)といわれ、その歴史的価値も高い。
(写真:鍋島報效会提供)