日枝神社の楠 一株

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日枝神社の楠 一株

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■所在地佐賀市木原一丁目 日枝神社
■文化財指定状況佐賀市 天然記念物
■文化財指定日昭和58年3月1日
■登録ID5252

楠は、クスノキ科の常緑高木で、暖地に自生し、わが国の植物中最大に成長するものであって、材質は硬くて木目が美しく、独特の香気があって諸種の器材として賞用され、また樟脳を製する原料に用いられている。
『肥前国風土記』の佐嘉郡の条に、「むかし、樟樹一株この村にはゆ。幹枝秀でて高く茎葉繁茂し、朝日の影は杵島郡蒲川山をおおい、暮日の影は養父郡草横山をおおう。日本武尊が巡幸の時、樟が茂り栄えているのを御覧になって、此の国を栄国というべしとおおせられた。そこで栄郡といい、後に改めて佐嘉郡と号した。」とあって佐嘉郡の地名のおこりを伝えている。この風土記の記事によっても、佐賀地方には古くから楠の巨木が栄えていたことを知ることができるとともに、佐賀県の代表的な植物でもあるので、県の木として、また、県の花として親しまれている。
木原1丁目日枝神社の境内に一株の楠の巨木がある。高さ24メートル、幹回り6メートル、枝張り23メートル、樹齢およそ700年といわれ、幹には、ノキシノブやコケが着生し、枝は四方に広がり主幹には諸処にコブ状の隆起がみられ樹盛も旺盛で樹齢の古さを物語っている。