ガラス工芸技術(宙吹き等)

  1. 指定文化財
  2. 佐賀市
  3. 検索結果
  4. ガラス工芸技術(宙吹き等)

ガラス工芸技術(宙吹き等)

  • ガラス工芸技術(宙吹き等)

■所在地佐賀市道祖元町 個人
■文化財指定状況佐賀市 重要無形文化財
■文化財指定日平成5年3月31日
■登録ID5212

佐賀藩は、近代的軍備の研究の必要性から、嘉永5年(1852)、佐野常民を中心に、蘭学者などを結集して、佐賀城下多布施川流域の多布施に精煉方(理化学研究工場)を設置した。ここでは、鉄砲関係の火薬製造をはじめ、ガラスなど理化学中心の研究、実験製造が行われた。明治期になり、鍋島家の管理となったが、明治16年(!883)に精煉社として民間経営に移行し、同27年(1894)に佐賀精煉合資会社に組織替えされ、理化学用材から日用雑器のガラス製品を製造した。
佐賀精煉合資会社に従事し技術を保持する副島源一郎が本庄町(現末広)に分離独立し、ガラス製造工場を開設し、明治36年(1903)に現在地の道祖元町に工場移転、同地において昔ながらの技法をもって生産が続けられている。
オランダ、ポルトガルの文献から学び取った技術とともに、型を用いずに息の吹きこみで整形する宙吹き技法は、日本独特のジャッパン吹きの技法として貴重なものである。