一木七仏薬師如来立像 一躯

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一木七仏薬師如来立像 一躯

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■所在地佐賀市諸富町大字徳富 東光寺
■文化財指定状況佐賀市 重要文化財
■文化財指定日昭和57年4月1日
■登録ID5205

東光寺の開基は明らかでないが、寺伝では天平年間(729〜765)川副七仏薬師の1体をまつる薬師堂に始まるといわれている。
薬師如来は東方にある極楽浄土瑠璃光世界の教主で、修業中、十二の大願をたてた。このことから万病を癒し、人の寿命を延ばし、医薬をつかさどる仏として古くから信仰された。
東光寺の薬師如来は、像高は137.5センチメートルで左手首が破損している。
寛文5年(1665)大木惣衛門が著した『肥前古跡縁起』によると、「川副庄に伝わる一木七仏薬師如来は、行基の作で、仏教の普及により安泰を願っていた聖武天皇の勅願により楠木の一木を使い七体の仏像をつくりこの地に納めた。一仏より七仏まで詣でることにより、その霊験があらわれると多くの人から信仰を集めた。」と記されている。