肥前鳥居 一基

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肥前鳥居 一基

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■所在地佐賀市諸富町大字徳富 若宮神社
■文化財指定状況佐賀市 重要文化財
■文化財指定日昭和54年6月30日
■登録ID5197

肥前鳥居は、室町時代の末期から江戸時代初期にかけて多く造られた。その特色としては、笠木と島木が一体化していて、木鼻が流線形にのびている。笠木・島木・貫・柱の各部分が継材となっていて、原則的には、各部分が3本継ぎになっている。柱の下部に亀腹を設けず、柱の下部を削り出して、生け込みになっている。柱の上部には、台輪をつけ楔を設けないなどがあげられる。
 若宮神社の肥前鳥居は、総高211センチメートル、笠木320センチメートル、貫290センチメートル、柱間の幅145センチメートルで銘文はないが、額は「若宮神社」と彫られている。
 肥前鳥居の特徴である各部分の三本継ぎが柱には見られず、極端に低く貫下が153センチメートルしかない。亀腹が見られることから上部の二本が破損して低くなったという可能性がある。貫は事故のために破損したため、昭和58年に修復された。