千人塚 

千人塚 

  • 千人塚 
  • 千人塚 
  • 千人塚 

■所在地佐賀市嘉瀬町大字188
■年代近代
■登録ID5

 千人塚は千人塔ともいう。藩政時代の刑死者の菩提を弔うために、刑場の一隅に建てられた供養塔のことである。嘉瀬町を西に外れると旧長崎街道が嘉瀬川堤防を上っていた。そこから凡そ100m南へ行くと南側の河川敷にこの塔が建っていた。
 辺り一帯が鍋島藩政時代の刑場跡である。近年森林公園の建設にあたり千人塔は妙福寺に移されたが、現在は、それとは別に森林公園の北西部にも建てられている。およそ270有余年前、妙福寺の日仙上人が夢想をうけて刑死者のため供養の卒塔婆を建てたのが最初の因縁であった。その後明和3年(1766)8月同寺の日潮上人によって今日の石碑に改建された。

出典:嘉瀬町史 (P.114)

地図