半肉彫石造如意輪観音坐像

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半肉彫石造如意輪観音坐像

■所在地佐賀市久保泉町
■登録ID2910

久保泉行きバスの勝宿神社で下車し、歩いて約15分北へ向いさらに右に折れ5分で慈音院に着く。ここからさらに山道をたどる急な坂道雑木におおわれた小径を登って行くとおよそ300mで不動滝につく。さらに小径を300m登って行くと目的地の磨崖仏に出る。あたりは巨木、巨石に囲まれた小鳥のさえずりさえ聞こえる別天地である。地上およそ3mの巨石の壁に花頭窓のように輪郭をつけて彫られている如意輪観音は美しく華麗である。像高1m50cmで半肉彫に彫られふくよかで全体として非常にやわらかな感じである。造立年代はさだかでないが、延宝5年(1677)頃一修験僧に依り幾星霜の年月を経て完成したといわれ、山岳信仰を究明する上からきわめてその価値が高い。
 如意輪観音の功徳として、如意とは如意宝珠、輪は法輪を転じ、六道の衆生の苦を抜き利益を与えることを本誓とする菩薩として人々の厚い信仰を受けている。

出典:金立・久保泉地区文化財要覧p.28