埋没縄文巨木群

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埋没縄文巨木群

■所在地佐賀市富士町大字無津呂(上浦)
■登録ID2835

 1997年3月、雷山(標高955.4m)南斜面の林道工事現場から、長さ20m、幹周り4.5m、の巨木が出土した。国立奈良文化財研究所の三谷拓実博士によって樹種は「カヤ」と断定された。名古屋大学年代測定資料研究センター奥野充(学術博士)によって炭素14の測定の結果、5,290±110年前(縄文時代前期)に埋没した樹木とされた。11月熊須健一氏(宮崎県綾町の盤士)と当時の富士町役場林業課で、碁盤、将棋盤、衝立等の製品化契約がされた。(製品化に2~3年、日本棋院の話では、日本一古い材のカヤ盤とのこと。富士支所、県林業試験場ほか所有。)その後、1999年3月、同年7月の2次にわたり付近一帯を名古屋大学、福岡大学、長崎大学、熊本大学、佐賀大学等のプロジェクトチームより発掘調査、資料採取の結果、およそ5300年前に斜面が2回に亘り崩壊し、樹木等が埋没したことが判明。カヤノキ(イチイ科)など10種類の植物遺体、花粉、昆虫化石、当時の気候の分析が実施され、多角的に古環境が復元されることになった。なお、1999年3月の発掘調査後には一般公開を実施、約500人の見物者があったが、現在は埋め戻されている。

出典:月刊「地球」総特集九州の第4紀学を考える