白山神社

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■所在地佐賀市富士町大字関屋1945(下関屋)
■年代古代
■登録ID2728

 高野岳にある白山神社は、現在も神仏混交の名残りをとどめている。白山の名は加賀(石川県)の修験道と関係があると考えられる。事実古い鳥居に「白山彦山大権」とある。奥の院の石灯籠には、元禄11年(1698)の銘がある。この奥の院には近年まで山伏の参籠があり修験道場であった。ここは白山や豊前(大分県)の英彦山と同系統の天台宗系道場であったが、弘法大師伝説により、この地が「高野山に似たり」という理由から高野岳と名付けられ、真言宗の良源寺が同居することになった。この社は永延2年(988)この地頭領関屋源八郎義家(刑部卿貞鑑親王6世の孫)によって加賀の白山権現より勧請したと伝えられている。この場所は先記した修験場のあったところで、『鎮西誌』にも「応和二年(九六二)二月二十五日初践開肥前国北山之峰 令修験山入部修行 以牛尾山別当爲先達」などとみえる。関屋源八郎の後裔が明治20年ころまで36代宮司をつとめた。

出典:富士町史下p.395

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