片渕初次

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片渕初次

■所在地佐賀市鍋島町
■年代現代
■登録ID2698

 明治30年角目生。青年時代から篤農家として知られ、諸種の改良事業に努力し、養鶏園芸殊に菊作りの工夫改良に若い情熱をうちこんだ。彼の園芸研究熱と愛郷心の深さは町民の等しく知るところとなり、昭和3年農会総代、産業組合理事、郡市籾摺組合副会長、小学校建築委員、養鶏組合副会長、県花卉園芸評議員、等の公職を歴任した。なかでも昭和24年には花市場を創設し、戦後新鍋島農業の基礎を園芸に開いた功績は多大である。尚特筆すべきことは昭和2年県下農家代表として昭和最初の新嘗祭献穀用稲栽培の指定を受けたことである。晩年は眼病のため第一線を退き専ら信仰生活に入り、念仏感謝の日日を送っていたが、昭和52年8月80年の生涯をとじた。

出典:鍋島町史 第一篇p.81〜82