英彦山(ひこさん)詣

  1. 旧佐賀市
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英彦山(ひこさん)詣

■所在地佐賀市北川副町
■登録ID2372

英彦山は福岡県と大分県の境にあって国定公園に指定されている標高1,200mの山で、古くから山伏の修験道場として知られていた。
山嶽宗教が華やかな頃は、3,800余の坊堂が建てられ、多くの僧兵を擁して勢力を振っていたが、明治に入り神仏の分離に合い、その勢も衰えたが、大正時代になっても、その山嶽宗教はそのまま残り、九州一円に檀家を持って年に1度、檀家坊から檀家の祈祷に参り、よく家にも宿をとられて親達がもてなしていた。そして檀家でも話合って3、4人で連立って参詣(さんけい)に行き檀家坊に宿を取り接待を受けて帰って来ていたが、何時の頃からかそれもなくなり、今では観光での参詣になってしまった。

出典:わが郷土北川副町の歴史p137