伊勢神宮参詣

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伊勢神宮参詣

■所在地佐賀市北川副町
■登録ID2371

伊勢神宮は皇室の祖神として祀られ、一般の者は近寄れなかった。江戸時代になり、一般の参詣(さんけい)が出来るようになるや、一生に一度は伊勢神宮に参詣するものという事が全国的に広まり、各地域で伊勢講(お伊勢参りの積立金)が始まり、毎年何名かが交代で参るようになった。
農閑期になると村中の者がその年の講元の家に集まり、参詣する者を地区の社で道中の安穏を祈念して皆で見送った。参詣に旅立った家に居る時と同様に膳をすえ(蔭膳)で無事の帰りを待った。
帰る日には村人は揃って出向えた。そして参詣者は出向えの皆様に御礼をいって、御土産を配るのが慣例になっていて、その夜は、道中の話やらで賑やかな酒盛で夜を明していた。

出典:わが郷土北川副町の歴史p137