灯つけ

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灯つけ

■所在地佐賀市大和町
■登録ID2270

 村の鎮守の夏祭りは祗園と呼び、この行事は青年男子が担当した。鎮守の境内には守護神の外に地蔵尊、観音、大日如来、弘法大師、日蓮等いろいろの神仏がまつってあり、また地区の外れなどにも六地蔵、念仏塔、馬頭観世音等がまつってあり、これらの守護神以外の神仏の祭りは灯つけといって男児の担当であった。各戸から豆や金等を喜捨してもらい、昼間に清掃して夜参拝してもらう。参拝者には煮豆や菓子をやる。主神には「ごう菓子」といって豪華な米粉製の菓子を供えた。参拝者がすんだころを見計って大将と呼ばれる年長者宅に集まり豆や菓子等を分配して解散した。ごう菓子は大将とその下の「手下」までしかもらえなかった。神仏に供える提灯は初盆をした家からもらってきたり、地区備品のご神燈を借りてきた。

出典:大和町史P.643