大砲演習場跡

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大砲演習場跡

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■所在地佐賀市大和町大久保
■年代近世
■登録ID2243

 嘉永7年(1854)大久保に佐賀藩の大砲演習場を設置した。これまで石火矢(大砲)の試射や発火演習は神埼郡西郷村岩田(現神埼市)で行っていたが、道のりが遠くて往復に日数がかかり費用もかさむので、もっと便利な所に変えようと大久保に新たな台場を築いて、大砲専用の演習地とすることになり早速工事に着手した。ここは小城藩の領地であるが築地(現在佐賀市日新小学校敷地で、鍋島直正が嘉永3年=1850反射炉を築き大砲の鋳造工事を始めた所で、我が国で最初の鉄製大砲の鋳造に成功した)や多布施公儀石火矢鋳立所(多布施川、青木橋の西南側で嘉永6年幕府の依頼により、佐賀藩がここで大砲を鋳造した。)の西北8kmぐらいで便利がよく、ここを本藩の演習地とし、使用することになった。ここから約1.2km北方の大願寺山に向け轟音を発していた。この標的地一帯の地名を「矢先」といい、この付近から再々球形の弾丸が出土している。

出典:大和町史P.532

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