館屋敷

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館屋敷

■所在地佐賀市大和町井手
■登録ID2241

 天明6年(1786)の絵図面を見ると、松梅小学校運動場の東南端を横切り、通天庵南の道路に結ぶ直線道路があって、この道路を「馬場」と称し、幅5.4mというから今の県道並みの道幅で長さ90mの両側に杉が植えられていた。
館屋敷は校門の東、現県道を含み名尾川線まで500坪(1650㎡)の敷地内に建坪50坪(165㎡)内外の建物があり、周囲は塀又は柵がめぐらされ、大きな濡れ門があった。この館並びに馬場で、山内の帯刀侍達が武術や馬術を錬磨していたといわれる。年2、3回行われていた大会には代官、大庄屋、佐賀藩から来た来賓が列席し、相当の賞が与えられていたという。維新以後、杉の立木も漸次伐採され、建物も腐朽し、大正2年(1913)現地を整地して松梅小学校が建てられた。昔の面影はなくなったが、整地の時杉の老木の枯株が残存していたとは古老の話で、土地の人は今もこの地を「館」といっている。

出典:大和町史P.528〜529

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