西の原さん伝説(西原観世音菩薩)

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西の原さん伝説(西原観世音菩薩)

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■所在地佐賀市金立町
■登録ID1777

 昔、多久藩主の娘『おりん姫』というのがおられたが、家来と許されない恋仲となり妊娠したため、藩主は面目上これを見かねて家来に言いつけて処分することにした。その際父の藩主は娘の命を縮めることは心苦しいので、無言の内に意を含めたつもりで刀の鞘に「より」を結びつけて(ある説では高麗人参を結びつけ)家来に渡した(こっそり助けてやれとの意を含めて)。ところが家来は藩主の謎が解けず、ひたすらに主命大事と主君の娘を打ち首にしてしまい、後になって初めて主君の意中が分かり、その責を負って瑞光寺に隠棲し、『おりん姫』を祀ったといわれている。今でも瑞光寺では毎月19日に檀徒や集落方で観音講などがおこなわれ、またお産の神・安産の神として信仰する人も多く、お参りに来る方が絶えない。

出典:歴史とロマンの里金立町マップ