新村(開成2〜6丁目)

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新村(開成2〜6丁目)

■所在地佐賀市開成(旧新村)
■登録ID1721

 新村といえば、戸数70戸ぐらいの昔の姿が思い出されてくる。佐賀ん町に近い所に位置して南には神野のお茶屋と言って鍋島さんの別邸(現在の神野公園)があり、それがまるで新村の前庭のように思われ、春には桜の花見客のさんざめきが夜を通して聞こえてきていた。
 また、東を流れる多布施川、それから取り入れられた新村川が東から西に流れている。
 その川の水は、大切な飲用水と農業用水に使用され、年に数回の地区総出の公役によってその美しさが保たれてきていたが、今は、まわりの人口増加により水も汚れつつあるのは残念なことである。
 氏子神社として新村の北東に権現神社がある。由来ははっきりしていないが新村氏子一同の祈念する神社である。昔は、よく狐がいたので夕方からは近づかないように、回り道をして通った思い出のある人も多いことと思う。
 時の流れとともに変わり、パチンコ店、バッティングセンター、スーパーといろいろな店が並ぶようになり、役場は記念碑が建立されている。
 祗園祭は8月初めにあり、小学生の上級生が1日がかりでお宮の掃除や準備に追われ、夕方から高譲提灯を立て、お参りにくる人々に唐豆を煮てもらったのを一人ひとりに豆しゃくしで配ったものである。

出典:鍋島町史p.334〜335