日子神社の大神宮塔
日子神社の大神宮塔
■所在地佐賀市神園5丁目7-20(八戸溝公民館内)
■登録ID1671
日子神社境内の北側に2塔設置してある。2塔共に「天照皇大神宮」の銘が刻まれている。
東側の塔は、建立年代は、「元禄」の文字しか読み取れない。年代は、1600年代に建てられ、下の部分に、施主15名の氏名が刻まれているが、土中に埋まり読み取ることが難しい。
西側の塔は、さらに年代が古く、天照皇大神宮の銘がやっと読み取れる程で、施主名も10数名刻まれているが風化して読めない。
県内では、伊勢皇大神宮を信仰する伊勢講が盛んに催されるようになり、講仲間では、資金を積み立て講金を路銀にあて、講仲間の数だけ神札を受け、帰村して配付した。また、路傍の田で新しい稲の品種を見かけたら持ち主から種籾をもらい受け、上方の文化と共に全国に普及していった。
境内にある大神宮塔は、代表で参詣に行った記念塔として建立したものである。
伊勢詣りは別名「おかげ詣り」と呼ばれ、60年毎に爆発的に流行した。これは、当時の封建政治に抑圧された庶民の対抗的な集団行為ともとらえられた。
出典:八戸溝の石造文化