古賀 朋吉

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古賀 朋吉

■所在地佐賀市久保田町
■登録ID1514

明治45年〜平成9年(1912〜1997)技能士(石工)
 久保田町徳万(町西)古賀常吉の長男として出生。家業である石材加工業を継ぐ。
生来、造形意欲に富み石材彫刻の研究に没頭し、師匠を求めて相知の石屋・遠くは山口県まで訪れ技能の修練を積んだ。作品の主なものは、仏像で、不動明王・観世音菩薩・地蔵尊等で、町内に残されている作品の1つに、太郎次郎社の西消防倉庫前の六地蔵がある。代表的な像は、東松浦郡北波多村岸嶽にある、法安寺の釈迦の捏槃像である。宗教心に厚く斎戒沐浴して彫像に取り組んだ。
 昭和27年5月、岸嶽城址西88カ所の開設に当たり、仏像彫刻に精進した功績に対し、真言宗管長より「梧舟」の称号と、表彰状が贈られた。同年11月、日蓮上人開宗700年慶賀記念事業に宗祖の石像に専念した功績に対し、観照院権僧正より表彰を受ける。第24回建築士会全国大会では、伝統文化の発展に寄与した功績を称え、日本建築士会連合会より表彰を受けた。販路は県内から鹿児島・広島までに及んだ。享年84歳

出典:久保田町史 p.344