原田 與吉

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原田 與吉

■所在地佐賀市久保田町
■登録ID1513

明治18年〜昭和37年(1885〜1962)技能士(樽製造)
 福岡県瀬高市にて冨安次吉の三男として出生。縁あって久保田村快万の原田カメと養子縁組をし、原田製樽所を開業。明治43年、窓乃梅酒造指定工場となる。初めは熊本の肥後材を使用したが、後色白の吉野杉を材料とした。樽の材料を売る樽丸商が九州に居ないので、奈良県の桜井・吉野から取り寄せた。現在の仕入先は奈良県の吉野、福岡県の吉井・田主丸である。太平洋戦争で長男竹次、次男善次と2人の戦死者を出した原田家では、三男の参次が昭和21年家業に就業、昭和26年家業を引継ぎ2代目となる。昭和59年5月、有限会社原田製樽所となる。平成9年優秀技能者として佐賀県知事表彰を受賞。「現代の匠」としてテレビ新聞などで度々報道された。平成10年、参次の長男泰行が3代目として家業を引き継ぐ。創立当時は窓乃梅の指定工場として発足したが、その後天山・枝梅・高砂・千代雀と取引先を広め、現在は佐賀・福岡・熊本の九州一円、広島・奈良・東京都・秋田・石川と全国に販路をひろげている。享年76歳

出典:久保田町史 p.343