えびす信仰
えびす信仰
■所在地佐賀市久保田町
■登録ID1436
えびすは恵比須、恵比寿、蛭子、戒、夷などと書く。ふっくらとした笑顔に風折烏帽子をかぶり、右手に釣り竿、左手に鯛を抱えて座した姿で現されている。
一般的にえびすは、海の幸をもたらす神として漁に携わる人々の信仰をあつめ漁業の神と言われているが、商業・農業などの生産活動の神とも言われ福神として広く信仰されるようになった。
蛭子とする説は、記紀神話で伊弉諾尊と伊弉冉尊の第3子が蛭子尊で、3歳まで足が立たなかったらしく、そのため葦船に乗せて流し棄て、摂津国西宮の浦に流れつき、そこで祀られてえびす神となったのである。
戒、夷は異邦人を意味するもので、元来、異郷から訪れて豊漁をもたらすものという信仰があった。屋敷神としても信仰されている。
出典:久保田町史 p.616