三丁樋の神々

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■所在地佐賀市久保田町下新ヶ江
■登録ID1374

 久保田町の南を走る国道444号線に、下新ヶ江集落の三丁樋というところがある。
この付近は、久保田町と芦刈町の境を流れている福所江(境川)の下流で、川の水や潮の流れ、町内の水路の水量を調節する所として、昔から大事な役割を果たしてきたところである。また、有明海の水産物を水揚げする漁港でもあった。
 この三丁樋の船着場には、災害から生活を守るために神仏に祈った人々の姿を石造物に見ることができる。
 改修された堤防の東側に大神神社のお堂があり、周辺にあった石祠などが、ここに集められている。
 前の方に金比羅大権現、八大龍王、皇紀2600年記念大神神社改築寄付者名の塔がある。後ろには大神さんを中心に、左右に大日如来5躰、弁財天2躰、馬頭観音3躰、庚申塔、正一位稲荷大明神2躰が祀られている。
 大神さんの石祀は古く、年代は不明である。久富の御髪さん、大立野の沖祗大明神、いずれも漁港付近にある。共通した人々の願いがうかがわれる。
 大日如来は、諸仏を統一する中心の本尊として考えられてきたが、一般には疫病を退散させる本尊として祀られている。
 左の大日如来の右側面には「寛政十二年(1800)吉日」、左側面には「施主下新江村中」と刻まれている。
弁財天は、七福神の1人で持物の琵琶が物語るように、技芸天としても広く崇拝されてきた。また農業神としての性格も強く、水神として崇敬されてきた。

出典:久保田町史 p.493〜494