八の坪天神様

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八の坪天神様

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■所在地佐賀市久保田町新田
■登録ID1369

 久保田町新田、町役場の東(現久保田支所)、嘉瀬川堤防近くに、こんもりと茂った林の中に天神様のお社がある。
 農道から参道を20mほど歩けば、寛政10年(1798)に建立された明神鳥居がある。境内の左側に切り妻瓦葺神殿と二間四方の拝殿がある。
 神殿の造営年代は不明であるが、香椎神社文書の『由緒抜出』によると、「新田村八ノ坪天神精記殿御代御勧請、敷地五畝二歩、抱宮、免田一段余右は毎年霜月二十五日祭式」とある。土地の人の言い伝えによると、1本の釘も使用せずに組み立てられているとのことである。
 祭神は菅原道真であり、水害が起きないようにと祈りが込められている。(道真が九州に左遷されたあと、京で雷雨が続いたので、それを鎮めるために道真が祀られたのが始まりである。)
 境内には嘉永5年(1852)2月吉日に、夏秋氏、原氏によって寄進された水盤がある。拝殿前の両側にある狛犬には、慶応3年丁卯(1867)12月、神殿前の石燈籠には「安政6年(1859)己未2月吉日、新田村中」と刻されている。
 「八ノ坪」という名称は、奈良時代の条里制による地番の呼称と思われる。
 新田集落では、以前毎月25日におこもりが行われていた。今では毎年1回総こもりと言って、4月の終わりから5月の初めにかけて1日、集落全戸から料理を持ち込み、天台宗の真光院さんの神前行事が終われば、全員でお神酒を戴き、水難逃れや家族の安全、無病息災などを祈願する。

出典:久保田町史 p.488〜489