川の神祭り

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川の神祭り

■所在地佐賀市三瀬村
■登録ID1286

地区によっては春と秋の彼岸にカワンカミマツリを行なう。
 土師地区の例では、川端に4本の竹を立ててシメナワ(注連縄)を張り、川の神を迎える祭壇をつくってお祭りをする。
 お供えとして、オミキ(御神酒)・シトギ(生米を水に漬けて搗いたもの)・ゴックサン(モチ米御飯で円錐形ににぎったオニギリ)・ナマス(酢のもの)・ニッケ(魚菜を煮た料理)などを、ヒョウゴザラ(藁で作った食器)にのせて供える。
 祭礼の儀式がすむと、地区中がその年の祭り宿に集まって直会の宴をひらく。地区の主婦たちが心をこめてつくった沢山の御馳走を前に、賑やかに酒を汲みかわす。いわゆる神人共食のつどいである。
 春の祭りには、今年中用水が過不足しないように祈り、秋の祭りは願いが叶った御礼のまつりである。川の神様は春の彼岸においでになって、農作をお護りになり、秋の彼岸にお帰りになると信じられていた。

出典:三瀬村史p639