天満宮(中飯盛天満宮)

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■所在地佐賀市東与賀町大字飯盛字辻小路
■登録ID1214

【祭神】菅原道真公
【社殿】町内では珍しく全部石造りの祠である。本殿1坪 境内地32坪
【由緒】
古老の説によると、昔上飯盛の方から分身して祀られた2体の御神体を祀ってある。
この村に住む人々の信仰心の厚きを物語るかのように、次のようないろいろの守護神を合祀している。
庚申 寛文13年(1673)
八天狗 年代不明
地蔵尊 文化7年卯月(1810)
二十三夜 力石(2・3個)

出典:東与賀町史p1126

この村では南部に天満宮を祀り、北部には悟真寺があって人々は敬神崇祖の念が旺盛である。天満宮の祭神は菅原道真公。ご神体が2体あるので村落の人の談話によると、昔上飯盛の方からも分身して祀られたらしく、それで2体のご神体となったそうである。祠は本町内でも珍しく全部が石造りで、明治35年に再建されている。当時の石工は、三里村の深川良吉・福地愛吉・中村友吉の3名で、鳥居は慶応3年(1867)の建立で石工は筒井茂七の作となっている。この宮の境内にもいろいろ合祀されてあるが、珍しいのが八天狗さんである。年代が不明で残念だが、成富三右衛門外6名の名前が見られる。庚申さんは寛文13年の建立である。もう一つの石像はお地蔵さんとも見られ、当時免田をもった者の寄進らしく、施主松永孫十外9名の姓名が彫られてある。その外にも二十三夜さんの塔なども祀られていて、村人の信仰心の厚いことが象徴されている。
なおこの境内に二つ三つの力石があった。これは往時の若者連中が農閑期の暇を利用して集まり、この石を抱えたり肩に担いだりした、力だめし用の石塊である。他の村の宮境内にもこの力石があったが、現在では余り見当たらない。

出典:東与賀町史p1210

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