町営住宅下古賀団地集会室

  1. 建造物
  2. 検索結果
  3. 町営住宅下古賀団地集会室

町営住宅下古賀団地集会室

■所在地佐賀市東与賀町下古賀
■年代現代
■登録ID1118

下古賀村落における新旧住民の融和と親善のためには、なんとしても邑の氏神様でありも一つは公民館(集会所)である。お宮はこの村のほぼ中央に在り、さっぱりした石造りの祠で船津のお宮から分祀されたものとの風説がある。年記は不明であるが、神仏混交時代のものではないか。表の鳥居は明治26年改築したと明記されてある。
このお宮の東側に最新式ともいうべき集会所が建設された。これは昭和53年度に工事費総額1.390万円の巨費を投じて建築された。正式の名称は「町営住宅下古賀団地集会室」で、町営住宅建設の一環として完成されたものである。この集会所で地区集会をはじめ、老人クラブ・婦人会・父兄会の外、農家の生産組合や女性グループ(大正会・昭和会)等の勉強会・子どもクラブの活動等、幅広く利用され活用されている。
村落の事業としてはお宮と集会所を中心に和やかに楽しく、次のことが行われている。大般若経は毎年2月11日(建国記念日)当番の家で開催する。祗園は8月1日、大祭と小祭は10月17日と11月25日に二組に分かれて施行する。川神祭は5月5日の男の節句であるが、一カ里と南小路と北小路の3班に分かれて行う。ここも藁舟を作り堀に流して子どもの水難予防と河川に対する感謝を捧げるのである。お供日は十月祭りとして、赤飯祭りは当番の番帳さん宅で盛大に挙行する。かくて時代は移り世の中は変わっていくが、農村の麗しい伝統行事は毎年毎年引き継がれ受け継がれて、現在にもなお生きているのである。

出典:東与賀町史P1172