鳴神

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■所在地佐賀市東与賀町中村
■登録ID1036

中村の氏神社八幡宮境内に「鳴神さん」と呼ばれる石像物がある。鳴神とは雷神のことで、像形は連鼓を背負いバチを両手に持った鬼が雷雲に乗った姿で描かれている。
雷光をともない激しい雨とともに鳴りひびく雷は古くより恐れられていた。雷のもたらす雨は稲の生育にかかせないもので、雷光をイナズマ(稲妻)・イナビカリ(稲光)というように稲に豊饒をもたらす信仰があった。
一方、落雷による被害も恐れられ、その基底には悪霊思想がうかがえた。このように鳴神には崇敬される神と駆逐さるべき神としての二面性がみられる。

出典:東与賀町史P1057

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