稲荷信仰

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稲荷信仰

■所在地佐賀市東与賀町
■登録ID1034

稲荷信仰は多様であるが、その一つに五穀の守護神、稲なりの神としての信仰がある。
神道では稲荷社の祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)とか保食神(うけもちのかみ)と言われている。ウカ、ウケとは食物、特に稲をさしており、また、倉稲(うか)とは倉の中の稲(籾俵)のことである。中村の郷倉屋敷跡の文久2年(1862)銘の正一位稲荷大明神は郷倉すなわち穀倉の神として祀られたものかもしれない。
鍛冶屋の天満宮境内には宝暦4年(1757)、安政2年(1855)の2基の稲荷社がある。稲荷は稲なりの神としての農耕神のほかに漁業神、商工業者の守護神さらに刀工・鍛冶屋など、ふいごを用いる職のものが、鍛冶屋の神として信仰している。鍛冶屋の地名由来も単に伝承とばかりは言えないのではないだろうか。
大野の十六丁という地名は、本土居の修理に丁場(人夫小屋)を16回も建てたので十六丁の地名が起こったと伝え、16回目に京都の伏見稲荷に参って願をかけたところ、常盤の森という稲荷が西下し、ようやく土居が切れなくなったという。初めは住吉社に合祀されていたが明治6年に本土居上に移転したのが現在の常盤の森稲荷と伝えられる。一般にはトキワ(カヤの一種)が、うっそうと茂っていたことからそう呼ばれていたと考えられる。

出典:東与賀町史P1055