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一編舎十九 蒲原大蔵
天明3年(1783)生まれ、安政4年(1857)4月2日没 75歳 金立の大門で28年間創作、活動をし、作品は20作余りある。肥前史談会古書刊行部会で昭和3年12月10日発行。非常にユーモアに富み、面白く可笑しく飽くことがない。墓は中原の臨滄庵にある。
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与賀神社の楠 一株
天然記念物
与賀神社は欽明(きんめい)天皇の時代(6世紀)に創建されたと伝えられる。その後、文明14年(1482)に少弐政資(しょうにまさすけ)が与賀城(現在の佐賀市赤松町・与賀町)を築いたとき、その城館の鎮守の社(やしろ)としたものである。 この神社の境内には、クスの巨木が3株ある。その中で拝殿の南側にある1株が、昭和40年(1965)に県天然記念物として指定されたものである。 樹齢600年と推定され、根回り25.5メートル、目通り、幹回り9.77メートル、樹高20.5メートル、枝張り東西37メートル、南北25メートルである。 地上5メートルの高さのところから幹が大きく2つに分かれて、四方に枝葉が繁っている。幹や枝には、多くのノキシノブ・コケ類が付着して生育しており、老樹を感じさせる。木幹にはかなり大きい空洞があるものの樹勢は盛んである。 堂々とした老樹の風格の姿は、由緒の古い与賀神社を物語るかのようにそびえ、数多い佐賀市内のクスの中でも代表的な巨木である。 このクスの堂々たる風格に感じ入った俳人、青木月斗(げっと)の句碑が境内に建てられている。 われにせまる 三千年の楠若葉