お釈迦さんの話(動物の起源)
お釈迦さんの話(動物の起源)
■所在地佐賀市川副町
■登録ID2079
むかし。
お釈迦さんは臨終なさろうとする時に、いろいろな鳥獣物が見舞いに来たと。その中で雀がいちばん口に来た。燕は、紅つけ鉄漿つけして最後に来た。
だから、お釈迦さんは雀に、「お前は、いちばん口に来たけん、お米のとるんない、いちばん口に食うてよか」と言われた。
それから、お釈迦さんは燕に、「お前は、いちばん遅う来たけん、虫どん食うとれ」と言われた。
蛇がお釈迦さんに、「私ゃ、何ば食うてよかでしょうか」と、言って聞いた。すると、蛙か側から口出しをして、「俺が尻どんねぶっとれえ」と言った。
だから蛙は、蛇から呑まれるようになったげな。
そいばあっきゃ。
(西干拓 田中スキ)
出典:川副町誌P.896