旧城下町の道標(1基) | さがの歴史・文化お宝帳

旧城下町の道標(1基)

所在地 佐賀市長瀬町5-54
文化財指定状況 佐賀市 重要有形民俗文化財
文化財指定日 昭和46年2月11日
年代 近世
登録ID 406

指定文化財

江戸時代には、街道又は脇街道などの主要幹線道路が整備され、街道には一里塚あるいは道標などが設けられて、陸上交通は著しく発達した。この道標は、長崎街道に設けられた道標の一つであって、佐賀城下の長瀬町から長崎街道をそれて、諫早渡海場へ通ずるその分岐点に位置しているものである。安山岩製の方柱の上端は、しのぎがあって山形を呈していて、地表からの現高は約122㎝、幅は21㎝で、方柱の2面に方向が刻まれている。方柱の上端に一指をのばした手を刻んで方向を表示し、その下に行先の地名が刻まれている。手はまわりを彫り凹めて浮彫りにし、文字は平仮名を用いて陰刻している。1面には、「ながさきへ、こくらみち」と、2行に、他の1面には、「いさはやとかいばへ」と1行に刻まれている。この道標が設けられた年次は明らかでないが、その様式からみて江戸時代の中期以降にくだるものであろうと推定される。江戸時代の街道は、そのほとんどが改変され、一里塚や道標もほとんど姿を消してしまった今日、原位置近くに現存しているこの道標は、往時の交通資料として注目すべき価値を有するものがある。
なお、この道標は、家屋解体に伴い、一時撤去・保管されていたものを平成17年3月にもとあった場所から8mほど西へ移設された。
出典:佐賀市の文化遺産(P.137)

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