もぐら打ち

もぐら打ち

■所在地佐賀市若楠1丁目
■年代近世
■登録ID1856

(1)下高木地区に伝承されている「もぐら打ち」
○昔から、地域の正月の伝統行事として受け継がれ行われてきた「もぐら打ち」は、昭和40年
 代初頭頃から少子高齢化等の影響で一時中断していたが、昭和54年、若楠小学校が開校された
 翌年から再開され、子ども会役員、父兄同伴で実施されているその伝統行事も「下高木子ども
 会」の正月行事として定着し、継続されている。
○時期:毎年、1月14日(現在は、14日前後の土曜か日曜日)
○内容:子どもを主体として、10名前後の班を編成し、地区内の各戸を廻って、玄関前等の広場
 で竹棒の先端に藁を巻きつけた棒を持ち、音楽に合わせて歌を唄い、気合を入れながら地面を
 叩き、邪気払いをして、地域の人から喜ばれている。
 そのお礼として、各戸からお餅やお菓子・お祝儀等を頂くのも楽しみだ。
 頂いたお餅やお祝儀等は「もぐらうち」終了後の食事会等に使われている。
       
○もぐら打ちの歌(歌詞)
 十四日の もぐら打ち なれなれ 柿の木
 千なれ 万なれ
 億万ばっかい なれ 
 つう落ち すんな あだばな 咲くな
 今年は去年よいか 太して 長して
 ぶら ぶらっと なれ
 うちん子の ちぎっときゃ
 畑の 真ん中に なれ
 よそん子の ちぎっときゃ
 堀の 真ん中に なれ
 なれ なれ 柿の木 十四日の もぐら打ち

●その他
 ①「もぐら打ち」の棒造り等は、下高木地区の高齢者の方々にご指導を頂いている。
 ② 現在の「下高木子ども会」への加入者は、約80人である。
       
 (2)今は途絶えた「八丁畷地区」等の「もぐら打ち」
●昭和40年代初頭頃まで、正月の1月14日、八丁畷地区でも行われていたが、旧来の在住者が7
 戸と少ない上に少子高齢化等の影響で、その後途絶えている。
●調子付けの歌詞・・・大体、下高木地区と同じであった。

出典:「下高木子ども会」会長松山氏解説 若楠1丁目古川氏説明