アームストロング砲

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アームストロング砲

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■所在地佐賀市松原2丁目佐嘉神社
■登録ID920

アームストロング砲は幕末に佐賀藩が保有していた最新の後装施条砲。1855年イギリスで開発され、佐賀藩は長崎のグラバー等を仲介として輸入した。佐賀藩でも製造したといわれているが、実否は明らかでない。戊辰戦争では上野や奥羽の戦いで用いられ、「佐賀の大砲」として威力を示した。

出典:近代化の軌跡ー幕末佐賀藩の挑戦ーp.92

アームストロング砲は、後込めライフル式(後装施条形式)のものを指し、1855年にイギリスのアームストロング社で開発された当時としては新しい形式の大砲であった。
佐賀藩では、この大砲を長崎のグラバー等を仲介として輸入していた。戊辰戦争において、上野や奥羽の戦いで活躍し、「佐賀の大砲」として威力を示したと伝えられている。昭和9年(1934)に刊行された「佐賀藩銃砲沿革史」という書物には、文久3年(1863)6月に「アームストロング砲の試製あり」と記述されているが、同時代の記録にはそうした記述が無く、またアームストロング砲製造に必要とされる工業レベルと当時の佐賀藩の工業レベルには大きな較差が存在することがわかっており、佐賀藩がアームストロング砲を作ったかどうかは、現在のところ、その実非は明らかではない。

出典:文化振興課前田達男氏提供

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