寺子屋の話

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寺子屋の話

■所在地佐賀市本庄町
■年代近世
■登録ID803

江戸時代に庶民の日常的な算用等の心得を授けるため、自然発生をした教育機関で普通寺子屋と呼んでいる。
寺子屋の師匠は僧侶や武士、神官、医者、庄屋等で主として師匠が自宅を開放している。寺子屋は藩学とは大きな違いがあって、一般に就学の年齢は自由で5・6歳から、約3〜7年間位学んだ。収容人員も大変少なく、一つの寺子屋で10人〜40人位までが普通であった。
教育内容は、読み、書き、算盤で教科書としては、実語教、童子教、庭訓往来等の実学が大部分を占めており、四書(大学、中庸、論語、孟子)の素読を受けている所もある。
女子には百人一首や女大学、女今川等を教え、年中行事の一つとして、七夕祭には、吉書を書き、書技を競ったりしていた。
明治5年(1872)学制施行前の寺子屋。
私塾の状況
1.高柳寺子屋 村岡 私平
2.西川内寺子屋 中溝 養朝
3.正里寺子屋 久米 栄吉
4.鹿子下区龍昌寺 服部 平左エ門
5.満穴西光寺 広木 仁海、増田喜太郎
6.中島寺子屋 淵井 兼介
7.末次寺子屋 林 敬人
8.袋柳郷塾 柳郷 虎一
9.袋手習所 角田 権一
10.西八田私塾 夏秋 作衛門
11.上飯盛寺子屋 高木 長庵

出典:かたりべの里本荘西分P.10本荘の歴史P.89