水町義夫 詩人・第4代西南学院長

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水町義夫 詩人・第4代西南学院長

■所在地佐賀市巨勢町
■年代近世
■登録ID672

水町義夫は明治18年(1885)2月16日巨勢村修理田に生まれた。明治45年に東京帝国大学文科を卒業して佐賀の成美高等女学校の教師となり、その後も、福岡の東筑中学校・中学西南学院・西南学院高等部で教鞭を執った。
学生時代、佐賀において、日本基督教会宣教師のピタズ氏より洗礼を受け、さらに北九州市若松で伝導していた尾崎源六牧師の指導のもとに、彼は熱心な基督教徒となり、その布教にも寄与した。
昭和2年9月より1年間、米国ケンタッキー州ルイビル大学に留学して英文学研究に専念した。特に英詩の研究をテーマとし、詩人としても活躍し、西南学院校歌は彼の作詞である。校歌には島崎藤村のロマンティックな精神と新約聖書の思想が強く歌われている。帰国後、彼は再び教育界に入り子弟の教育活動に全力を注ぎ、特に昭和8年より23年の長い期間にわたり西南学院長を務めたことは有名である。戦前、戦中における状況下で、基督教主義私学という困難を克服して、教育指導ならびに学校経営を守り抜いた彼の業績は高く評価され、昭和40年に勲三等瑞宝章を授かった。

出典:巨勢P.20